マリンレジャーの素人、玄人って? -20181021


米原ビーチリーフエッジの砕波画像
米原ビーチリーフエッジの砕波画像

日本のマリンレジャーサービスの世界でよく聞く言葉に「素人(しろうと)」があります。

素人が〜、素人のくせに〜、といったような使い方ですね。

どんな人が素人でまた、どんな人が玄人(くろうと)なのかわかりませんが、小型船舶の海技免状やダイビングインストラクターのCカードを取得したばかりの人や始めたばかりのマリンショップといったまだ経験の浅い方々が何か勘違いして不用意に言っているのをこれまで多く見聞きしてきました。

42年前ヨットを始めた頃、セーリングクルーザーのベテラン船長が、

「海技免状ってのは海上保安庁に見せる紙切れに過ぎないんだよ」

とよく言っていました。
また、30年前にダイビングに夢中になった頃、インストラクターを認定するマスターインストラクターが、

「Cカードは免許ではなく最低限必要なことは知っていますという証明書に過ぎず保険用なんだ」

と繰り返していたことを思い出します。
いずれもマリンレジャーのキャリアの入り口に立ったに過ぎず、全てはこれからなんだという戒めだったんですね。

欧米にはレジャーボートの免許制度はありません(誰でも無免許で乗れる)

が、事故率は免許制度のある日本の方が高いと言われています。

一方で、

海のキャリアを積めば積むほど人はこの「素人」という言葉を使わなくなる

ように思えます。
何十年もの乗船経験のある船長でもフネを座礁させ最悪、沈めてしまったり、何千本以上の潜水経験があるダイビングインストラクターでも水難事故を起こすことがあるのを知っており、何よりも自分自身が生命にかかわるような予想外の苦い経験を何度もしてきたからでしょう。

地球の7割を占める海は、あまりにも広大で依然人知の及ばないミステリアスな大自然です。
生身の1人の人間ごときが、そのはかない人生をかけてもかなう相手ではありません。
ある意味、

海に対して人はいつまでも「素人」

なんですな。

ただ、海域を特定してキャリアを積めば、そのエリアで

マリンレジャーの「玄人(くろうと)」又は「玄人もどき」を目指すことは可能かもしれません。

海況予測ができ、例えば、神奈川県湘南なら葉山から逗子の沿岸部での海中の根を手の内のように知っているとか、沖縄県の〜海域の潮目なら任せてくれ、〜海岸のカレントを熟知している等々の、いわゆるその場所のエキスパートですね。

人が簡単に生命を落としてしまいかねない海の遊びでは、素人さん、玄人さんのいずれにせよ、
個人的には、海のことを日頃からよく勉強をして、日々の実践を積みながら

「海を科学的に正しく怖がる」ことが最も重要

だと思っています。

以上、クマノミおじさんの独り言でした〜

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